全国連絡会ニュース No.165

立春を過ぎ、記録的な大寒波が到来しました。皆様、お元気でお過ごしですか。昨年元日の能登地震から1年、さらに9月の大水害も加わり、いまだ元に戻らぬ人々の暮らしぶりに心が痛みます。また、今年は阪神淡路大震災より30年の節目を迎えました。人間の生死というのは、明日のことすらわからないものです。今、この時を大切に生きていきたい、わが子達も今日一日を心穏やかに過ごしてほしいと思います。

昨年の兵庫での広木克行さんのお話は、不登校で苦しむ子どもだけでなく、子どものことで苦悩する親をも包み込むような温かいものでした。「不登校は命の問題」と表現されるほど、子どもたちは只事ならぬ苦しみを抱えていること、そして親は親の会や講演会で学ぶことで「この子は大丈夫」と気持ちを落ち着け、家庭を安心安全の場にすることの大切さを語られました(p1-9)。愛知の父と母のお二方は、子どもを丸ごと受けとめ「親の会の存在を支えに悩みながら歩んでいきたい」そして、ご家族と向き合う時間を大切にされるようになったとのこと(p13-14)。東京・品川では、「この苦しい気持ちは同じ思いをしている人しかわからない」との思いから、新しい親の会が発足しました(p12)。長崎のお母さんは、わが子の不登校への対応をする中で、ご自分の生育史にまで遡り、その時のつらく苦しい思いを振り返っておられます。しかし、最後には「最近、私は子どもが不登校になる前よりも、生きているのが楽になりました」と綴られています(p15-16)。

さて、「第26回全国のつどい」の胎動が始まりました。全国世話人会・第一回実行委員会が、来月和歌山市内で開かれます(裏表紙)。温暖でゆったりとしたこの地で、皆さんと語り合い、学び合い、交流できる日を心待ちにしております。実行委員会への皆様のご参加をお願い致します。力を合わせて「つどい」を作り上げましょう。

(2025.2.13発行)

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