梅雨入りが例年より遅いながらも四国地方まで発表されました。これから北上、梅雨の期間が短くなることから、能登半島ほか集中豪雨被害が起こらないことを願うばかりです。
6月8日京都教育文化センターにおいて「高垣忠一郎さんを偲ぶ会」が開かれました。高垣忠一郎さんと親交のあった方々が各界から参加されていました。全国連絡会からも関東、九州はじめ多数の方がおみえでした。登壇されたお一人お一人のお話が、高垣忠一郎さんの人生と学問研究、実践、人間に迫るものでした。
今号(№162)では前号(№161)に続き高垣忠一郎さんを追悼するページを設けています。
「対等平等」を貫く全国連絡会。親たちに鍛えられたほんまもんの高垣忠一郎さんがみえてくるようです。それが高垣忠一郎さんの真骨頂だと思います。
先だって地元の教育委員会から電話があり、「いつも親の会の通信を読ませていただいています。学びの多様化学校についてのご意見を伺いたい」ということでした。
2016年、教育確保法が成立して以降、学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置数は現在35校です。2027年度までに300校と文部科学省は言っています。
親の会で、教育委員会に伝えたい親の思いをまとめようとしていますが、「ナニも期待していない」「当時がよみがえり、苦しくなる」「自分を責めてしまう」等わが子の登校拒否・不登校、ひきこもりに悩む親たちがどれほど追い詰められているのかを改めて思います。
その一方で「親の会と出会って救われた」「増え続ける不登校、なにかできないか考えている」「子どもに伝えると喜んで当時感じていたことを話してくれた」「学びの多様化の考え方は元の学校の中でやるべきでは」の声も。
これまで文科省は不登校への施策としてスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等を配置して子どもたちの支援を行ってきました。それでもなお増え続ける不登校は危機的状況です。子どもの心の必死の叫びを受け止め、親の会で語り合い支え合うことを大事にしながら、あゆみを進めていきたいです。行政、教育委員会、学校の先生方と話し合っていきたいです。
(2024.6.18発行)