全国連絡会ニュース No.136

 道端の野花も満開の季節。まるで「ここにいるよ」と教えてくれているようです。みなさまいかがお過ごしでいらっしゃいますか。
通学路に面した我が家では、春休みになると、賑やかな子どもたちの声が途絶え、静まりかえってしまいます。いつの頃からか、そんなわが家の前を登校時間には少し遅れて小学校へ向かう子どもを見ることが多くなりました。肩を落として、足を引きずって歩く子どもの姿はそのまま、今の学校の息苦しい様子を伝えているようで、いたたまれない思いでいます。学校は、一番先に世の中の「気持ち」をあらわに見せているのかもしれません。
 子どもたちは、学校へ行きたい、でも学校には行けない。言葉に書くとこんな単純なことが、なぜその子のせいになったり、親や教師のせいになったりするのでしょうか。子どもたちが安心して学校へ行けるには、大人はどうしたらいいのでしょうか。
 再々にわたって、国連の子どもの権利委員会が日本政府に勧告を出しています。前号に続いて今回は3人の方々が貴重な傍聴の報告をお寄せ下さいました。「社会の競争的な性格」という言葉(最終所見)が私たちの社会の構造的な問題を明らかにしています。どうぞお読み下さい。
 また、日本は憲法で子どもの学習権を保障(憲法第26条)しています。私たちは日々の暮らしの中で、わが子の登校拒否に寄り添いながら、それらが関係していることを学んできました。何気ない子どもとの会話に「親と子、歩む道はそれぞれ」(p1~6)という気づきは、「憲法」や「子どもの権利条約」を身近に考えるきっかけにもなっています。この手で得た私たちの声を大切にして、「気持ち」に風を吹きこみたい。
 そんな願いを込めて、佐世保では3月24日に「第24回全国のつどいin長崎」の2回目の実行委員会が開かれました。みなさまが丁寧に積み重ねて作り上げていく「つどい」です。ひとりでも多くのご参加をお待ちしています。(詳細は別紙実行委員会ニュース2号)
 くれぐれもお身体をご自愛ください。この号がそよ風と共に届きますように。
(2019.4.11発行)

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