全国連絡会ニュース No.144

2020年が終わろうとしていますが、皆さん、ご無事でしょうか?

このような言葉を言わなければならないほど、新型コロナウィルスにより「パンデミック」を起こしている状況は、いつ収束するのか見通しをもてないまま、年が変わろうとしています。国によって違いはあっても「新自由主義」による医療・福祉などの社会保障費の削減による結果が、さらに事態を深刻化させています。私たちの国は「自助」を優先し、「公助」が最後にくる政治でいいのでしょうか。

人類の歴史は、多くの感染症の「パンデミック」に遭遇し、多大な犠牲と苦しみを経験しましたが、同時に社会の矛盾を顕在化・激化させ、時として、歴史を変える契機になりました。

学校が突然休校になり、子どもたちに大きな影響を与えている現状が報告されています(P.17~20)。コロナ感染拡大以前から学校が変わってきていることを児玉さんのレポートに書かれています。今はコロナが怖くて登校できない子もふくめ、不登校の子どもたちは増えていますが、この年に全国連絡会から「登校拒否・不登校 親たちのあゆみ」本が発行されたことは、私たちの予想を超えて大きな意義をもつのではないでしょうか。

それは全国の知らない人どうしが、子どもの登校拒否・不登校をきっかけに出会い、つながり、歩んでいく一つのプロセスを示しており、さまざまな社会の矛盾のなかで苦しんでいる人たちと手をつないでいくことが可能であることを教えていると思います。

学校現場の大変さはありますが、安心・希望をつくるために「学校をあきらめない」教師たちがいます。

親たちも親の会につながり、落ち着いてくると自分自身の心と向き合えるようになります。家庭が安心できる場になると、子どもたちは自分のペースでエネルギーをためて動き出します。それを支えてくれる支援者がいます。

ホームページをリニューアルしたことで、より多くの人に見ていただけます。

「全国のつどい」は開催できない年になりましたが、よりつながりを求めている人やつながりを深めたい人たちがいます。親密な関係を築いてきた「全国連絡会」だからこそ、今できることを、あきらめないで、手をつなぐ輪を広げていきましょう。

皆さん、ご自愛ください。


全国世話人会 延期のお知らせ
コロナ禍のため、例年1∼2月に開催していた全国世話人会は延期します。全国世話人会を催すことができるようになるまで、運営世話人会がリモート会議で話し合い代行します。ご了承をよろしくお願いいたします。なお、次回の全国連絡会ニュースで運営世話人会で話し合ったことを報告します。

(2020.12.18発行)

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