全国連絡会ニュース No.158

暑かった夏もようやく峠を越え、朝夕には秋の風がイチョウの葉を揺らしています。みなさまお変わりありませんか。
この度、待ち望んだ「第25回登校拒否・不登校問題全国のつどいin京都」が10月7~8日、亀岡で開催されます。コロナ禍で「つどい」の開催を断念した2020年からの3年間を経て、新しい一歩を踏み出そうとしています。先日の第5回実行委員会では、現地を含めて全国各地からの計80数名の方の参加があり、分科会の打ち合わせなどいつもと変わらず丁寧に進められています。
賑やかに繰り広げられるこの光景に、懐かしさを感じて安堵しましたが、3年間で小・中の不登校数が244,940人(2021年度)になってしまいました。そして今、追い打ちをかけるように教育DX(デジタル・トランスフォーメーション)が個人に合った教育や指導を行うという名目で導入され、文部科学省によって推進されています。
教育現場をより良くするという指針の後ろには24万人の子どもたちが、苦しみ悩み、日々を過ごしているのです。想像すると、私の息子が学校へ行けなくなった時のことが目の前によみがえって息苦しさを感じます。
8月には「教育のつどい」(教育研究全国集会)が東京都であり、全国連絡会からは2本のレポート(「参加と共同の学校づくり」A分科会)が出されました。子どもの不登校が「わたしがわたしであるために」、ご自身の幼い頃からの歩みを振り返るきっかけになったという、Fさんのレポートは、今号の池添素さん(p1-9 )の講演録の「大人も、自分の足で自分の時間を歩けるように」へとつながっています。
子どもと本当の意味で向き合うことは、難しいです。「困難」を乗り越えても次から次へ決着のつかないことばかり。コルクボードに貼られた色とりどりの付箋の中の、とりわけ大切な一枚を除いてぜんぶ剝がすことが出来れば、どんなに楽だろうなと思います。
そう、「子育ては引き算」です。心に刻んで歩みたい。
次は「つどい」でお会いしましょう 

 

(2023.9.21発行)

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