全国連絡会ニュース No.160

あけましておめでとうございます。年明けから能登半島で大きな被害が出ている今、この言葉を言っていいのか、悩みます。被災されたみなさまへ心よりお見舞い申し上げます。
そのうえに、1月3日高垣先生の訃報が届きました。昨年、コロナで延期されていた「つどい」が開催され、懐かしいひとたちと、再びお会いすることができて、「つどい」の持つちからを強く感じました。そこでの、高垣先生の講演は、先生が最後の力をふりしぼっておられたように感じたのは、私だけではなかったと思います。そのメッセージをしっかりうけとめなければ、と、いつもより、会場に緊張感があったようにも思います。
今から、29 年前、まだ教育のつどいという教員の研究集会が1月末にあって、阪神大震災の全貌もわからない時に、登校拒否・不登校の分科会に参加したことを思い出しました。
高垣先生は一貫して共同研究者として、この分科会をけん引してこられました。この分科会は学校のなかで起こる登校拒否を考えるためにありました。それゆえに、親と教師の激しいやりとりもあったのです。しかし、学校をはなれては解決できない、という視点もゆるぎなくありました。それは、高垣先生が、その後、代表を引き受けるほど深くかかわってくださった、全国の親が手をつなぎ、学ぶ、この連絡会があったからだと思います。
各地で開かれている親の会を、全国レベルで開きたいというおもいがつのり、1996 年「つどい」が開かれ、コロナによる中断をへても思いはつながり、昨年第25 回の「つどい」が京都亀岡でひらかれました。500 人を超える人の参加がありました。
登校拒否が爆発的といってもいいほどに増え続けているいま、子どもたちが、自分の全存在をかけて訴えている登校拒否という行動に、私たち大人は答えなければならないように思います。発足当時から、学校現場との協力を模索してきた、この連絡会ならばこそ、
いま、何が必要で、何をしなければならないのか、あしもとを見つめ、全体を見つめ、手をとりあって、進みたいと思います。

(2024.2.20発行)

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