全国連絡会ニュース No.161

4月にはいり各地からの春のたよりが聞こえ、北国でも陽射しは強くなってきました。でも連日のように地震の情報が流れているのは気になります。自然災害は止めようがありませんが、体育館で何日も避難している姿をニュースでみると、住民の命を守るための日本と台湾の対応する速さの違いを感じてしまいます。

3月9、10日に小田原でリアル開催の全国世話人会が行われました。Zoom開催の会議とは違う「丸ごとの人のぬくもり」を感じました。新しく全国連の代表になられた児玉洋介さんのミニ講演「登校拒否・不登校の子どもたちと学び」で国の教育施策と歴史がわかりました。p2‐5に掲載しています。ぜひお読みください。

わが子が登校拒否になると親は子どもしか目に入らず、担任の先生からしか「学校」の姿は見えませんが、では今の「学校」はどうなっているのでしょうか?

3月末に地元の「教員不足」のシンポジウムに参加し、初めて小、中、高、特別支援学校の現場の話を聞きました。各学校でいかに「教員のやりくり」をしているかがわかりました。毎年の退職教員の数はわかっているのに、予算はその人数分を正規職員で組んでおらず、常に少なく、不足分は雇用形態がわかれている非正規雇用の教員でうめるそうです。地方では募集しても応募ゼロもあり、専門外の教科を教えることもあるそうです。そのような学校で「子どもたちは安心して学べるのだろうか?」「子どもの権利条約は学校現場でどのように生かされるのだろうか?」「親は先生に相談できるのだろうか?」など疑問をもちました。このような状況がわかると、私たちは何をしたらいいのでしょう。もっと教職員と話し合う必要があるのではないでしょうか。

今号は、亡くなられた前代表の高垣忠一郎さんを追悼するページを設けました。各地の親の会や個人のかかわりに違いはありますが、学んだことを忘れないで歩んでいきたいと思います。

(2024.4.18発行)

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