全国連絡会ニュース No.131

 桜が満開の頃、シデコブシの花は静かに散り落ちていきました。裸の木になってしまったなぁと眺めていましたが、どっこいここに居るよ、とばかりに枝にちいさい芽をくっつけていました。その芽も今は新緑の葉を輝かせています。
 自然は「嘘」をつかない。だから人は花の咲くのを待ち、花の下で食して楽しんでいます。しかし国を治める人たちは嘘に嘘を塗り固めて、すり抜けようとしているのではないでしょうか。自分たちの利だけを考え、国民の生活を置き去りにして保身にまわる姿は見苦しく見えます。信頼できる大人がいて子どもは安心感を持って育っていくことを、私たちは学んできました。子どもたちは敏感です。政治家たちが与えた不信感は、未来を担う子どもたちに何を残すのでしょうか。
 今号には共に学びあうことの大事さを書かれた文が寄せられました。「私が参加してきた教研は、自分の教育実践をまとめてその成果や教訓を語りあう場、でも『つどい』はちがう。何の成果も求めずただただ一人ひとりの辛さや思いに寄り添い共感する!こんな世界があったんだ!と驚きと目からうろこの場でした」(p3~4)沢山の教師の方に同じ思いを持ってもらえたら良いなと思っています。定時制高校の先生からは「青年は『これからどう生きるのか』と自分に問います。(中略)『君の人生はこう生きるべきだ』なんて言えるわけがありません。ただただ一緒にオロオロするだけです」(p8)とありますが、なんだかほのぼのとしました。そして東京からは「教育機会確保法」が成立して1年経過した情報が寄せられました。「優しい言葉で、善意の言葉でジワジワと追いつめてくる。子どもたちが『学校』の何を拒否しているのか問わないで様々な『支援メニュー』を並べるやり方に絶望的な気持ちになりそうです」(p17)すごいスピードで子どもたちが分断、分別されていくようで、私たちは自分の心をしっかりつかまえていないと、との思いです。
 通学路に学年入り混じって下校してくる小学生やクラブ帰りの中学生に出合うとフヮーとエネルギーをもらった様な感じになります。どの様な状態にいる子どもでも内在するエネルギーはすごいものがあると思っています。この子どもたちのエネルギーを奪わない学校であることを願い続けて、ともに考えていきたいと思います。
 「つどいin大阪」第4回実行委員会ご案内、実行委員会ニュース№3を同封しています。全国のみなさんの思いを集めてつくる「つどい」です。ご参加お待ちしています。
 すっかり春になりましたが身体に変調がおきやすい時、ご自愛下さいますように。

(2018.04.17発行)

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