全国連絡会ニュース No.127

 湿り気のない天候が続く中に、紫陽花は健気に咲いています。このニュースがお手元に届く頃には、良い塩梅の雨期を感じられているでしょうか。
 みなさまのご体調はいかがですか、お伺い致します。
あっちでポロ、こっちでニョキと行政のほころびで日本が揺らいでいます。国民に不安と怒りを与え、政府は痛みを感じる心をどこかへ捨てたのでしょうか。
 5回の実行委員会を重ね「第22回登校拒否・不登校問題 全国のつどいin東京」の要項が出来上がりました。同封していますのでご覧下さい。子どものこと、自分のことを語り合い、参加して良かったの「つどい」をご一緒につくり上げていきたいと思います。ご参加をお待ちしています。
 今号のニュースに土井広行氏(NPO法人レインボーハウス施設長)が大阪で講演された内容を載せています(P1-5)。この活動と実践内容は親にも当てはまるものと思います。子どもを見る目の深さは真直ぐ子どもの心に届いているのではと思えます。それに呼応する様な文(P9-10)(P13-14)(P15-16)が寄せられています。それぞれの子どもたちは「自分で結果を受け入れながら試行錯誤した経験(土井氏文より)」を経て歩む道を見い出し、たくましく成長する姿が語られています。もうすでに親を越え、しっかりついておいで!と親を待っていてくれているのかも知れません。
 登校拒否・不登校問題の前にゆがんだ教育行政が立ちはだかっていることを子どもたちを通して親たちも学んできました。中でも東京の著しい教育状況の困難さを児玉洋介氏(東京総合教育センター所長)が文章にして下さいました(P7-8)。その文中に「困難さの警鐘が全国に広がることを期待して」と書かれています。又東京からもう1つ寄せられた文(P11)には、具体的現状が述べられています。そして「子どもたちの人権や学習権が守られる教育制度にしていくことが基本ですが、豊かな感性をはぐくむ環境を子どもたちに用意することは、おとなや行政の責任だと思います」と結ばれています。
 全国連絡会は申しあわせの、<目的>②、一人ひとりの子どもたちの発達が保障される教育環境づくりをすすめることをめざします。を謳っています。全国のみなさまとのつながりを大切に子どもの成長が豊かであるように歩をすすめたいと思います。
 「つどい」での出会いを楽しみに、みなさまのご健康を祈ります。

(2017.06.22発行)

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