全国連絡会ニュース No.126

 桜が北上し、藤やあやめ、紫陽花から連想される青い季節が訪れてきました。みなさまお元気でお過しですか。
 “信じて生きる”ことが壊れそうな日々です。ためらいなく子どもの命を奪う事件のやりきれなさ、日本全土が緊張の中へほおり込まれた、北朝鮮情勢と米のシリアへのミサイル発射。「お母さんミサイルが飛んできたら押し入れに入ったらいいの?」と問う幼児の言葉には、この痛ましい心を持たせた大人の無力を感じました。以前に国連の子どもの権利委員会の委員の方から「子どもの生存権が最優先だよ。登校拒否・不登校にはまだ希望がある」と聞かされて心がズキリとしたことを覚えています。巻頭ページ(p1~8)に前島康男氏の論文を載せています。その中に「真摯な分析に基づく政策の根本的な転換を避けてこれまでのような対症療法的な対応を続ける限り、事態が解決に向かうことはおそらく不可能だと言っても過言ではないと思われます。」とあり全国連絡会が願い続けている根幹が書かれています。又「生命の確保を優先させ」の文言もあり、詳細に「確保法」を検討された論文です。ぜひお読み下さい。そして親の会でつながることの大事さ、そこで気づいたこと、自分を語れたこと、学んだことなどなど、ほっとする場を得た喜びが伝わる文が(p13~14)(p17)(p21~22)にあります。「ひとりぽっちで悩む親や教師がなくなるよう」の全国連の目的が静かに広がっていて20数年の時の経過を思っています。
 「第22回登校拒否・不登校問題全国のつどいin東京」第4回実行委員会が開かれます。要項の検討、討議を重ね「つどい」の大枠が決定されていきます。同じ悩みや思いを持ち寄ってつくる「つどい」です。子どもから学んだ、聞く、受容、共感を胸に、力を合わせてつくり上げていきたいと思っています。
 全国連は「子どもをまん中に」をつどいの理念として使っています。全ての子どもたちがのびのびと学べる学校、健やかに育つ社会、家庭であることを願い続けて活動をしています。みなさまの考えや思いを「全国のつどい」にお寄せ下さい。お待ちしています。
 爽やかな季節はつかの間。ご自愛くださいますように。

(2017.04.25発行)

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