梅の花が咲き、花木の小さな芽が動きはじめています。みなさん新春をいかがお迎えでしょうか。日本の四季の移りゆくさまを「春は待つ」「夏は来る」「秋は訪ずれる」「冬は忍びよる」と表わす私達の感性の豊かさを書いた文を読みながら、今の日本は、そのゆとりを失い、飽食の時代にどっぷりとつかり感覚を鈍化させているように思えます。
学校で苦しく悲しい思いをさせられている登校拒否・不登校の子どもたち、子どもの貧困への無策、ドラッグへ走る若者たちが増え、大量に捨てられる賞味期限切れの食品(さらに転売まで)、今、私達大人が子どもたちに手渡せるのはなんだろうと考えてしまいます。でも希望はあきらめない!
「第21回登校拒否・不登校問題 全国のつどい」の実行委員会が兵庫ではじまりました。(p2)全国のみなさんの力を寄せて作りあげる「つどい」です。どうぞ、お力をおよせください。平和で安心・安全が保証された<豊かな公教育><すべての子どもたちが生き生きと自立へ向って成長できる>ことが私達・国民の願いです。この願いは全国連絡会の根幹です。「全国連絡会と私(p13~14)」に、「長くて深い歴史の原点をしっかりと自分の中に沈めて自分に問いかけながら、自分のことばで話し合いに参加していきたいと思っています」とあります。20年積みあげた「つどい」の中に包含された宝物は、一人一人が人として成長発達する手助けをしてくれていると思います。
全国連絡会の活動をみなさんにていねいにお伝えするための課題は何か、などについての「案」を考える検討会を立ち上げることが先日の全国世話人会で決まりました。詳しくは同封別紙をご覧の上、ご協力のほどをお願いします。
階段を一足跳びに昇ると息切れがします。子どもたちから学んだように、ゆっくり考え話しあいを重ね、次の歩みをすすめたいと思います。
気温の変化が不順の折、どうぞご自愛くださいますように。
(2016.02.15発行)