全国連絡会ニュース No.101

 紅葉の便りが次々と届いています。稲のあと、柿・栗・芋・・・と実りの秋です。みなさんのところではいかがですか。
 いにしえの風に誘われて行った万葉の里での「第17 回登校拒否・不登校問題全国のつどい in 奈良」から 2 ヶ月以上たちました。「全国のつどい」報告号をお届けします。
 オープニングの二胡の演奏、コーラスはとても好評でした。「二胡の演奏がすごく心にひびきました。ほうっとして心がゆるくなる感じがしました。」との感想です。すてきな舞台をねりあげて下さった皆さん、ありがとうございました。
 やさしい語り口の澤田先生の記念講演には、お人柄や医師としての経験の奥深さが感じられました。「当たり前のこと 、と 頭の中ではわかっていても、いざとなるとアタフタしてしまう、そんな事柄をやわらかくわかりやすく話してくださいました」の感想がよせら
れています。
 そして基礎講座、分科会の報告はそれぞれ世話人の方のご苦労が実ったものになっています。どうぞご自身は参加されなかった分科会のものもお読みください。
 「全国のつどい」のあと、奈良では父母と教職員のつながりが一層深まり、地域からの理解も拡がりました。新しい風が吹いています。 奈良での「全国のつどい」の開催を決めた時「奈良の子ども達を励ます『全国のつどい』にしたい」と語られていた言葉が思い出されます。現地でのご苦労も 全国の皆さんのお力添えで生かされる 日がくると思われます。
 来年の「第18 回全国のつどい」は北海道・帯広の十勝川温泉で 8 月 3 ・ 4 日に予定されています。第 1 回実行委員会は 1 月 27 日(日)にもたれます。帯広の「はるにれの会」も例年参加されている「氷まつり」の時です。ちょっと遠いけれど、北の大地の冬を味わいがてら実行委員会にでかけてみませんか。
 今年は、「大津いじめ事件」以来、いじめ問題がクローズアップされ、マスコミ報道も続き、文科省への報告件数も急増したそうです。「いじめで自殺するより、登校拒否してほしかった」と語られたのを思い出します。登校することが、そんなに苦しい学校では困ります。いろんなことがあっても、あの先生との出会い、あのクラスにいてよかったと感じ、思い出されるような学校であってほしいと願っています。行政サイドからの、 いじめ防止をかかげて管理優先の施策がとられていることに、いきどお りを感じます。そんな中で、「 いじめ対策に立ち上がる中学生 」という新聞記事を目にしました。中学生自らが学校内のいじめに向きあう取り組みが拡がっている、自主的な活動がある、という記事に救いを感じました。
 私達は、“語りあおう、学びあおう、子どもたちをまん中に”をかかげ、身近な実践をつみあげていきたいと思っています。
 時候の変わり目です。くれぐれもご自愛ください。

(2012.11.15発行)

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