コスモスが風にそよぎ、虫の声も秋の深まりをつげています。凌ぎやすい季節となりましたが、みなさまいかがおすごしでしょうか。
「第20回登校拒否・不登校問題全国のつどいin愛知」は、600名をこえるご参加で「また次も参加したい!」の思いを残して無事おわりました。愛知事務局のみなさま、実行委員会に全国各地からご参加下さり力を寄せて下さったみなさま、ありがとうございました。本当に“みんな”でつくった「つどい」でした。感想文などをお届けします。
安倍内閣が安保法案(戦争法案)を強行採決し、国民に大きな不安を与え、怒りの声がうずまく中での「つどい」づくりでした。「つどい」をつくるプロセスで自分を見つめ、自身の変化に気づき、自分を育てている・・・・そんな作業をさせる力が「つどい」にあることを多くの方が感想につづられています。
「市民が取り返す、生きるための哲学とはこういうかたちで芽生えるのだ、と知りました。不登校・ひきこもりを考えることは、おとなである自分をどう定義し直すか、どう生き直すかを探ることなのだ、と」(折出健二実行委員長・p1)。「子どもたちが本当に学びたいことを学べて、人間になっていくこと、自立していくことを実感できるような学校をつくることが重要である。そういう意味で、全国のつどいに参加することで、自分の中で抜けてしまっていた視点を得ることができた」(植田健男氏・p3~6)。「私にとっては成長する機会を与えてくださった大切なものになったことは間違いありません」(蒲重光氏・p7~8)。みなさん素直に自分の気づきを語っておられます。
そして突然、目の前に出された「多様な教育機会確保法」の解説を見れば見るほどに、ますます子どもを追いつめていくものであると思えます。「子ども達が傷つき悩みながら、命をかけて、私たちに『待つ』という大切なことを教えてくれたと思えてならないのです」(T氏・p30)。今国会では見送られましたが、秋の臨時国会での提案が予定されています。私たちに早急な動きが求められています。
20才になった「全国のつどい」をふり返り、次の一歩をブレない足跡にすることを願ってご一緒にすすめたいと思っています
時節の変わり目です。くれぐれもご自愛ください。
11月15日の実行委員会にお元気でお会いできますように。
(2015.10.13発行)