全国連絡会ニュース No.148

いつもの夏なら、「全国のつどい」で皆さんとお会いできるのに、2年続けて集うことができませんでした。各地の連絡会や親の会の集まりも、様々な制約があって開催しにくくなっているのではないでしょうか。お会いできない分、こうしてお手元にニュースをお届けすることが大事になっています。

新型コロナ感染症は、いつになったら収まるのでしょう。緊急事態宣言は延長され、なかなか解除されません。陽性になっても入院できず、自宅療養を余儀なくされている医療体制に、不安が募ります。自粛が続いて経済的にも苦しくなっている家庭もあります。国民のいのちとくらしを守る政治となることを願います。

子どもたちへの感染が心配される中、新学期が始まりました。教室の密が改善されないのに、子どもを登校させていいのか、親たちは迷っています。GIGAスクール構想がコロナ禍で前倒しされ、子どもたちにはタブレットが手渡されました。オンラインでの双方向での授業が展開される予定でしたが、学校や家庭のネット環境が整わず不具合が起こりました。教室で授業を受ける子どもたちと、家庭からオンラインで参加する子どもたちと、両方に対応するには一人の先生ではとても無理です。オンラインで授業に参加する場合は『出席停止』扱いですが、不登校の児童生徒はオンライン参加なら『出席』扱いになっており、現場は混乱します。

一年半前の全国一斉休校の時から考えていたのですが、私たち大人はこのコロナ禍の事態を子どもたちにちゃんと説明してないのではないか、子どもたちの気持ちにちゃんと向き合ってこなかったのではないかと。それに答えて下さったのが、田中哲さんの『新型コロナと子どもたちの心』です(p1~5)。各地でオンラインによる講演会や交流会のとりくみが始まっています。東京の会の交流会の様子が参考になるかと思います(p12)。夏の教育のつどいの報告ではオンライン開催の課題も指摘されました(p16)。私たちは、学習会やつどいの会場へ行く途中、帰る途中の「…」を大事にしてきたのかもしれません。いずれにしても「新しい時代の人とのつながり方」を考えていくことが求められています。

過ごしやすい季節となりました。またお会いすることができるまで、お元気で。

(2021.9.16発行)

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