全国連絡会ニュース No.145

 2021 年、今年初めての全国連絡会ニュースをお届けします。今年もよろしくお願いいたします。
 私は年賀状に「世論は政治を動かすと信じています」と書きました。核兵器禁止条約の批准国が52か国となり、1 月22 日に条約は発効しました。五輪組織委員会会長の女性蔑視発言への怒りの世論の広がりから会長辞任へ。小学校の35 人学級実現とさらなる少人数学級の検討『35 人以下学級実現』(p15)、等々がその表れ。

 コロナ禍で、全国一律に「休校」を決めた緊急事態宣言が出されて一年近くになりました。人々が、ふと立ち止まり、自分のこころや生き方を見つめ、社会を見つめ、これまで遠かったこと、見えていなかったことに「何かおかしい」と違和感を覚え、声を上げる。そんなことが渦を巻くように起きているのではないでしょうか。

 山田哲也さんの講演録(p1~p4) は少し言葉がむつかしいのですが、このコロナ禍(危機)のさなかで私たち親たちが手をつなぐ意味について「多中心的語りの共有」と大切なことを述べられています。

 『生きづらさを抱えながら~』(p5)、『親として』(p7)、『へやの中の世界から外の世界へ』(p10)、『逃げるは一見恥だが~』(p11)に親の「語り」が切々と書かれていて胸に迫ります。不思議ですね。住んでいる地域も通っていた学校も違い、それぞれの子どもたち、それぞれの親たちです。なのに全国連絡会ニュースの中で、なぜか「うん、うん、そうそう」と「語り」を「思い」を共有できるのです。そして、『2020 年の親の会』(p9)は親の会の存在がますます大切になっていると。全国連絡会も昨年「親たちのあゆみ」を出版しましたが、各地で反響が起きています(p17)。親たちが、親の会が、全国連絡会が社会へというベクトルを持っていることを示唆しているのではないでしょうか。

 『電池が切れるとき』(p13)、『じっと聞き入る人が居る』(p16)コロナ禍でますます生きづらさを抱える子どもたち、命の授業とH 先生への追悼文です。

 一年に一度「集まろう語り合おう」と続いてきた「全国のつどいin 京都・宮津」がやむなく中止となりました(p19~22)。「つどい」の話し合いは継続して続けられています。どんな形になっていくのか、皆様もご意見をお寄せください。「語り」の場としての全国連絡会ニュースに原稿をお寄せください。三寒四温で確実に春には向かっていますが、どうぞご自愛ください。

今年度(会計年度は1 月~12 月)の会費納入をよろしくお願いします。納入のお願いと振込用紙を同封しています。すでに今年度の会費をいただいている方には入れておりません。こちらの不手際で間違いがあるかもと心配しています。その節は申し訳ありませんがご連絡ください。(納入のお願いのお問い合わせフォーム迄)

(2021.2.25発行)

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