全国連絡会ニュース No.119

 木曽川と長良川の豊かな濃尾平野でたわわに実った稲穂も刈りとられ食卓に上ってきました。栗・柿・さつまいも・・・と実りの秋を迎えていますが、みなさまいかがおすごしでしょうか。
 “あい知る愛知へ”とよびかけられ全国33都道府県から600名の方のご参加で、ゆったり流れる木曽川のたもとで語りあい学びあった「第20回登校拒否・不登校問題 全国のつどいin愛知」の報告号をお届けします。
 先日の「つどい」のまとめの第8回実行委員会で折出健二実行委員長は、世界中で大変な事件が続くなかで、揺れ動く思春期を支えるのには1. 居場所と自前の学び体験があること、2. ヘルプを出せる大人が身近にいること、3. 自由にしゃべれる場と仲間があること、4. 過剰な競争心をあおられないこと、が大切だと冒頭に語られました。しっかり心にとめておきたい言葉です。
 安保関連法をめぐって、なんだかきな臭い流れの中で、一旦見送られた「多様な教育機会確保法」が次国会に提案されようとしています。なお全国連絡会として7月末に慎重審議要請文をだしています。最近ある中学校で、不登校が続いている子の家に夕方訪問した担任が、ドア越しに「これから言う4つの中からどれを選ぶか決めなさい。①このままひきこもりを続ける、②学校に通う努力をする、③適応指導教室に通う、④フリースクールに行く」と。もちろん本人は決められません。まるで「法案」を先取りして動いているようです。今の政治、経済的な状況の深刻さの中だからこそ私たちは、しっかりと子どもの声をきき、いっしょに考えて、私たちの思い、考えを言葉にしていきたいと思います。
 寒さに向います折からくれぐれもご自愛ください。

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